第3回 未来を見つけるアンテナの張り方

 

こんにちは、CDI杉本です。

前回は、

バックキャスティングとフォアキャスティングのお話しをしました。

但し、いずれにしても“あるべき姿”の描き方を注意しないと

あらぬ方向に行ってしまうことになりますよ、とお伝えしました。



 

未来を見つける見当の要素として

STEEP をご紹介しました(前記事参照下さい)。

 

今回(第3回)は、

STEEPを頭のどこかに意識しながら、

・どのように未来を探っていくのか

をお話しします。

 

そして次回(4回)は続きで

・予兆情報とは?

をお話しします。

 

 

・どのように探っていくのか

さて、いきなり「ハイ、見つけていきましょう!」

と言われても、(・・? となりますよね。

 

まずは、今あなたの置かれている業界や事業は何でしょうか?

あなたが描かないといけない未来はどちらの方向ですか?

それによって、探る未来のある程度の方向(ベクトル)が決まり

初めから360度の未来を見渡さなくてよくなります。

(勿論、異種業への参入の場合は別です)

慣れたらこれを徐々に広げていきます。

 

ちなみにわたくしの場合、専門領域のひとつは住宅分野ですから、

住宅そのもの、スマート系、デザイン等はおさえて

ほかには生活スタイル(トレンド)、政治、自動車、ロボット、ロジスティクス

環境、それからテック系はザザザ~ッと見ます。

あっ、探すというより眺めるに近い見る、ですね。

 

住宅なのに自動車?と思われた方もいらっしゃると思いますが、

実は住宅と車って関係性があるのです。余談なのでまたの機会に。

 

さて、どこを見ているのか?

わたしの場合、やはりネットです。

「なんだー、やっぱりネットなんだー」

と思われたかもしれませんが、その通りです。

新聞などは基本的に「今」を詳しく解説していますので

わたくしの場合は調査対象外です。

 

わたしの場合の見る先、探す先は、

業界系のサイトのほか、

すぐ流されてしまうような小さな記事、

「えーっ、そうなんだ!」的なブログやツイート

「こんなのあったらいいね!」なデザインや写真

「これは新しい暮らし方では?」まだ超少数派の生活スタイル・・・

 

これらを、Pinterestにピンするようにクリッピングしていくのです。

わたくしの場合は、Facebookにリンクしていきます。

ほんとはコメント付けて保存した方がよいのでしょうが、

大体忙しい合間に見ていたり、

コメントが思いつかない位まだ漠としていたりなので

とりあえずクリッピングです。

 

「そんなことかい?」ですが、

毎日毎日やっていると溜まったものが役に立つのです!

 

突然、クライアントから「何かネタない?」のご連絡が(^^)v

その時ほじくりだすのが、このクリッピングしたネタ帳です。

このネタたちをどう組み立ててプレゼンしたら、

上場企業の執行役員が主催するワークショップを

半年間お手伝いさせて頂けることになったのか

このお話しはまた。

 

今回は、期待させてしまったわりに

「そんなことか・・・」的な終わり方ですが、

大事なことは、

STEEPを頭の片隅に置きつつ、

自分の分野でのネタを毎日貯めこむ地味なことを続けることです。

ある意味試練かもしれませんが、

未来に続く城の土台づくりだと思ってください。

 

 

では、次回は第4回「予兆情報とは?」です。

2つのあるべき姿?とそれを探る要素

こんにちは、CDI杉本です。

前回は中期経営計画書等を作成する際に

〇〇年後の”あるべき姿”って、どう描くの?

という問題提起をしました。



 

今回は、「2つのあるべき姿」と「それを探る要素」

について書きます。

 

 

未来の描き方には、2つあると言われています。

一つが、「フォアキャスティング」で現在を起点に描く未来

二つめが、「バックキャスティング」で未来を起点に描くものです。

 

上記の図表をみてください。

大切なのは、赤文字下線で書いてあること

つまり、今は

「複雑で不確実な未来」にいるのか

「安定的で確率の高い未来」にいるのか

です。

 

次に、この未来を探るための要素として

よく PEST分析 を使おう、と言われていますが

わたくしが教わったのは STEEP分析 です。

内容はほぼ同じですが、

現在社会において問題とされている 「環境」 を

あえてSから外に出して、きちんと考えていくものです。

※注記:STEEP分析は、知識経営の紺野登氏に教わったものです。

次回は、このSTEEPのモトネタになるアンテナの話をしたいと思います。

 

事業計画書の”あるべき姿”って何?
Illustration of business people

こんにちは、CDI杉本@事業企画マンの味方です。

ホームページをリニューアルして、Twitterの新アカウントを作ったばかりですw

ゆっくり、だけどしっかりお伝えしていければと思います。



 

経営企画や事業企画、あるいは商品企画の担当者が

よく書かれることば ”あるべき姿”

現状と未来の”あるべき姿”とのギャップをどう埋めるか?

これこれこういうロードマップで”あるべき姿”にしていきましょう!

というのがもっぱらですね。

 

ところがこの”あるべき姿”というのがくせ者なのです。

”あるべき姿”と言っているのに、果たしてしっかり描けているでしょうか?

単なる理想を書いてはいませんか?

 

中期経営(事業)企画や、IRなどでの『ロード20✖✖年』など

発表されている企業は多いですが、

その策定作業以前、つまり日常から”あるべき姿”を描くための

アンテナを立てておかねばならないのです。

 

わたくしは常日頃より妄想?のためにアンテナを張ってます。

ここでは、まずわたくしのアンテナを皆さんに共有しながら

シナリオ・プランニングを一緒に学んでいきたいと思います。

 

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