ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

著:山口周 プレジデント社 2020

何気にキツイことを述べられていて、ハッとさせられた。

「高原」に到達した私たちは

「安全で便利で快適な(だけの)社会」から

「真に豊かで生きるに値する社会」へと変容させていくべきである

というメッセージを投げかけられた。

バリューチェーンからバリューサイクル。

社会課題に対するソーシャルイノベーションの必要性。

好き嫌いがはっきり出る著書だと思うが一読する価値は十分にあると思う。

【本のご紹介】「直感系」と「妄想系」

イノベーションを起こしたい方に、直感系と妄想系の2冊をお薦めします。


【直感系】

「直感と論理をつなぐ思考法」佐宗邦威2019ダイヤモンド社

<デザイン思考>に興味がある方にお薦め

株式会社BIOTOPE代表で、P&Gで「ファブリーズ」「レノア」などのヒット商品を担当、その後ソニーに移り、新規事業創出プログラムの立ち上げなどに係わった方です。

「なにもしない時間をつくる」ことや、具体的にどのようなやり方とツールで直観力を養い、また論理に結び付けていくのかが述べられています。




【妄想系】

攻殻機動隊系好きにお薦め

「妄想する頭 思考する手 創造を超えるアイデアのつくり方」2021祥伝社

ソニーコンピュータサイエンス研究所副所長で、皆さんが使っているスマホの指でビョーンと画面を大きくしたりするスマートスキンを開発した方です。実はこのスマートスキンはスマホの登場前に開発していたそうです。

「妄想は、現時点での最先端から始まるわけではない。むしろ、現実の世界に対して違った違和感を抱くところから始まる。」P192

個人的には第6章「人間拡張」という妄想、が好きです。

2冊とも共通しているのが、まだ世にないものを創り出すイノベーションとは何かを語ってくれているところです。